<< 目次へ 【生命の平衡】

探究の考え:説明のための証拠を集める

留意点:生徒達が1つ以上の実験を行うことができるように1つもしくは2つの蝶の飼育箱を必要とするかもしれません。

1.「生命の平衡」を達成するには何が必要か。
蝶と植物の両方が受精可能な子孫を残すように生きるにはどのくらいの幼虫と植物が必要でしょうか。

一つのクラスで、これを決定する実験を生徒達は計画する
(a) どのくらいの植物があれば、何頭の幼虫が生存し、生殖できるか。
(b) お腹をすかした幼虫の食欲を満たさせ、植物が子孫を残すことができるようにするには、どのくらいの数の植物が必要か。

生徒達は、これらの結果をどのように測定するでしょうか。
測定方法:卵もしくは種の数;孵化した卵の数もしくは発芽する種子の数

2.モンシロチョウのビュッフェ
異なった植物は、幼虫や成虫に影響を与えるでしょうか。

それぞれの生徒の班は、異なった植物が幼虫や成虫にどのように影響を与えるかを調べる実験計画をたてます。
生徒達が調べたい幾つかの食べ物

・混合したアブラナ植物の代わりに、幼虫をアブラナ科の異なった植物で育ててみる、例えば、ブロッコリー、キャベツ、白菜、カリフラワー、カブなどです。(混合した植物と同じように植えます。)
・ブロッコリーの代わりに、スーパーマーケットで購入した他のアブラナ科の植物で育ててみる。もしくは、アブラナ科以外の植物、レタス、ホウレンソウ、ニンジンなどを試してみる。
・有機ブロッコリーと通常のブロッコリーを比較する。生徒達は、有機野菜が幼虫の死を招くことを見てしばしば驚く。それは、有機野菜にBtと呼ばれる天然の殺虫剤が含まれているからである。

幼虫が異なった食べ物にどのような影響を受けていることを生徒達はどのように測定しますか。
測定の考え:幼虫の長さ、蛹形成までの時間、糞の色、行動

3.環境の影響を調べる。
環境は、植物の生長と蝶の行動にどのような影響を与えるでしょうか。

それぞれの生徒の班は、環境が植物、蝶、にどのような影響を与えるかを決定する実験計画をたてます。
生徒達が考える変えたいと思う環境要因
・温度
・光の照射時間(光周性)
・食べ物の量(給水器の数もしくは、蝶のため顕花植物;植物のための水と肥料の量)
・土壌中の阻害剤の存在(塩、漂白剤など)

生徒達は、蝶の行動や植物の生長においてどんな変化を記録するでしょうか。
測定の考え:摂食、飛翔、休息、交尾、産卵、草丈のモニター

 

InTheWoods.Group In The Woods. Kobayashi Hard Ware Co,Ltd .
TM