日本理科教育学会第56回全国大会研究発表をご紹介いたします
中学校選択理科における「食・農」に注目した遺伝学習の展開
○小川 博久 <千葉県木更津第一中学校> ○鳩貝 太郎 <国立教育政策研究所>
【キーワード】中学選択理科、「食・農」、FAST PLANTS、身近な作物、野生イネ
日本理科教育学会第56回全国大会研究発表をご紹介いたします
中学校選択理科における「食・農」に注目した遺伝学習の展開
○小川 博久 <千葉県木更津第一中学校> ○鳩貝 太郎 <国立教育政策研究所>
【キーワード】中学選択理科、「食・農」、FAST PLANTS、身近な作物、野生イネ
日本生物教育学会第82回全国大会研究発表
小•中学校における植物教材としてのFast Plantsの実用化
○横尾恵里• 森本弘一<奈良教育大学>
植物を使って授業を行うに当たっては、まず授業の構成をその状態に合わせなければならない。花の観察を行いたくても授業を行うときに花が咲いていなければ観察ができないのである。
そこで、本研究ではこれらの問題を解決すべく生活環が約45日と短く、栽培が容易で、室内にて条件を整えれば年中栽培可能であるFast Plants<学名:Brassica rapa>という植物を植物教材として実用化を図った。Fast Plantsはアメリカ、カナダ、オーストラリアなど各国の学校で活用されている。
本研究では日本の教科書の実験•観察をFast Plantsを利用して行い、教材として活用できるように試みた。
これまでに気孔の観察、花粉管の伸長、光合成の実験を行った。
遺伝教材として2品種<standard とRosette-Dwarf>を使い、「メンデルの遺伝法則」の教材として実用化を図っている。
<今春、推奨栽培用土、肥料等の販売を予定しています>
<この栽培方法の場合、アルミホイルで囲うことで照度は大幅にUPします。>
日本生物教育学会第82回全国大会研究発表
中学校における遺伝学習をどう進めるべきか
○小川博久<千葉県木更津第一中学校>
1 はじめに
生命科学の技術が急速に進歩する中で、生物の生命活動や遺伝子に対する理解や認識は、私たちの生活において、ますます必要になっていくと考えられる。しかし、TVなどの情報から中学生は関心を示しながらもDNAや遺伝子について否定的なイメージを持っている状況である。そこで、中学校での遺伝学習のあり方を探るため、平成15年より遺伝学習についてを進めてきた。
2 遺伝学習プログラムの計画と実施
中学校3年選択理科履修生徒を対象に、遺伝と生活との関わりを視点にして3つの学習プログラムを柱に年間指導計画を作成した。特に、体験的な学習を重視して、継続的な栽培、飼育活動を計画に取り入れ、ウニの生殖、作物の品種改良などに関する学習を進めてきた。以下に主な内容を示す。
<1>プログラム1 <生殖•遺伝に関する学習>
1 Fast Plantsの栽培、交配実験<形質パープル•ノンパープル>
以下省略
3 プログラム実施後の成果と課題
学習後の生徒は、生殖のしくみや遺伝子と自分たちの生活とを関連させて考え、遺伝子がどんなはたらきをしているのかもっと調べたいという感想を述べている。さらに、中学生の段階で、どこまで遺伝について学ばせるのか大学、研究機関と連携し、遺伝学習の内容を検討していく必要がある。
日本生物教育学会 第82回全国大会 創立50周年記念大会が東京学芸大学<1月9日〜8日>にて
開催され、ファストプランツの商品展示を行いました。
期間中、多くの方々にファストプランツ展示ブースへお越しいただきました。
本当に、ありがとうございました。
また大会では、ファストプランツの研究発表がありました。
予稿集からご紹介をさせていただきます。
ファストプランツ日本事務局
【上の画像は、宇宙でファストプランツを栽培しているイメージ画像です】
新年 明けましておめでとうございます。
ファストプランツの、新しいコーナーがオープンしました。
ファストプランツは、米国ウィスコンシン大学 ポール・ウィリアムズ博士が開発した教育用モデル植物です。ファストプランツは、長い時間をかけ交雑育種法によって開発されました。<遺伝子組み換え技術によって作られた植物ではありません>
ファストプランツは、これまでに2回、スペースシャトル<デスカバリーSTS63、コロンビSTS87>に搭載され、宇宙で栽培、実験(研究)が行われるなど、研究用、教育用のモデル植物として、世界中の教育関係者にその価値は広く認められています。
ファストプランツ日本事務局では、このコーナーで、ファストプランツに関する最新の情報や、日本国内での学校の取り組みなどをご紹介していきたいと考えています。
よろしくお願いします。
ファストプランツ日本事務局