二遺伝子雑種(両性雑種)

ファストプランツ(TM)二遺伝子雑種の交雑

この二遺伝子雑種の遺伝の研究に使える4つの表現型があります。
  • 非紫(Non-purple) - 緑)紫色のアントシアニン色素が植物で現れない(アントシアニン欠失、anthocyaninless)。この一遺伝子の劣勢突然変異の遺伝子型はanl/anlと表されます。
  • 紫(Purple) - アントシアニンと呼ばれる紫の色素が胚軸に現れます。この形質はアントシアニン欠失に対する野生型(優性)で、遺伝子型はANL/ANLと表されます。
  • 黄緑(Yellow green) - この遺伝子型はygrと表し、ホモ接合体(ygr/ygr)の場合、野生型の緑色をしたファストプランツに対して、明るい緑色をした植物体になります。
  • 正常な緑(Normal green) - この遺伝子型は、黄緑(Yellwo green)に対しての野生型(優性)でその遺伝子型は、YGRと表されます。

F1を作るための両親:





片親(P1): anl/anl, Pan(5), YGR/YGR
アントシアニン欠失で正常緑(左)
片親(P2):ANL/ANL, Pan(8), YGR/YGR
紫アントシアニン、黄緑(右)

この二遺伝子雑種の交雑により期待される結果

上に取り上げたF2の表現型は、突然変異を起こした対立遺伝子(anlとygr)が、他の形質と連鎖していないという仮定で予想されることです。突然変異した対立遺伝子が連鎖しているかの検定は、F2の分離比をカイ二乗検定してください。対立遺伝子の連鎖の可能性は、カイ二乗検定以外に検定交雑により調べることができます。

検定交雑(TC)

検定交雑は調べるべき2つの形質が独立か連鎖しているかを最も確実に調べるための遺伝解析における必須の交雑法です。検定交雑では、F1世代と連鎖を調べたい突然変異対立遺伝子のホモ接合体をストックの中から選びかけ合わせます。

連鎖地図を作る上で、検定交雑を行うと、交叉価(組換えの頻度数/全数)が、その二つの形質の遺伝地図の単位(地図単位)を表すことになります。

地図単位(m.u.)= 組換えの頻度数/全数

2つの連鎖しない劣勢突然変異を検定交雑で検定したとき、各親と期待される2つの組換え体の各々の頻度は0.25となる。自分で作ったF2の組換え突然変異体をテスターとして使用するためには回収しなければなりません。




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