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ウイスコンシンファストプランツの生活環

注意:ここに記されている植物の日数は、種を蒔いた日から計算したものです。ここでの0日は、生命の平衡のカレンダーの12日と同じです。

第1週(0-6日)
それぞれの種は、小さい新しい植物、胚を含んでいます。種の外側は、種皮と呼ばれています。種は、乾いて低温に置かれていたら数年間も休眠しています。

種を蒔いて水やりをすると、1日か2日後には、発芽します。発芽の間、種は吸水し、種皮が割れるまで膨らみます。はじめに幼根が出芽し、それから胚軸がでて双葉(2つの子葉)が出てきます。数日後、胚軸は土から出てきて、胚軸に沿って葉が出てきます。

第2週(7-14日)
土の上では、本葉、茎、葉が植物の頂点から分化します。成長点(分裂組織)と呼ばれています。それぞれの器官は徐々に芽生え、だんだん大きくなっていきます。日ごとにその成長の大きさを測ることができるようになります。

茎は節間で伸長します。節間は、節と節の間です。節には葉がついています。伸長することにより、植物はより高くなり、適切な場所に葉を広げて、花をつけます。茎は栄養、水、ミネラルを植物全体に運びます。

葉にはその表面に気孔と呼ばれる多くの穴があります。気孔では、植物は空気中から二酸化炭素を吸収し、酸素を排出します。緑色の色素は葉緑体と呼ばれます。これは、葉を緑色にして光からエネルギーを吸収します。二酸化炭素と水が光と結びついたとき、植物は自分で炭水化物(砂糖)と呼ばれる食べ物を作り出します。この驚くべき過程は光合成と呼ばれています。

土の中では、根は地下に伸びていきます。根は、植物を土にとどめて飛んでいかないようにしています。根毛は回りの土から栄養と水を吸収して、植物全体に運びます。吸収されたほとんどの水は、葉から蒸発して植物を冷やすために使われます。一部分の水は、光合成に使われます。

第3週(14-20日)
花が咲きます。成長点では、新しい花の芽が現われます。それぞれの芽は、4つの緑の顎片によって守られています。一度開花すると、顎片は、4つの明るい黄色の花弁に隠されます。花の中心には、一つのめしべが出てきます。めしべは花の雌の器官です。めしべは、6つの黄色いおしべに囲まれます。おしべは、花の雄の器官です。それぞれのおしべは、たくさんの粉のような花粉に覆われています。

明るい黄色の花弁はあなたの目を惹くかもしれません。同様に昆虫の眼も惹きます。花弁は昆虫に食べ物があることを知らせる灯台の役目をしています。花の奥深くには、蜜を分泌している蜜腺があります。蜜は甘くて昆虫が欲しがる糖を充分に含んだ物質です。これが、蜂や蝶が花に惹かれる理由です。彼らはお腹がすいています。

食べ物の代わりに、昆虫は受粉の手助けをします。昆虫が蜜を求めて花から花へ移動しているとき、それぞれの花からの花粉は昆虫の体毛につき他の花に運びます。花粉が他の花のめしべの先に付いたとき、花粉管が伸びていき、卵が位置している場所に届きます。花粉の中の精子は、卵に届くことができ、受精します。受精卵は、新しい種の胚となります。

第4、5,6週(21-40日
種が成熟し、めしべの外側が幾つかの種を包み込んだ果実となるように膨らみます。葉と花は、少しずつ枯れて一つ一つ落ちていきます。

種が完全に乾いたとき、種を蒔いたり、保存したりする準備ができます。それぞれの種には小さい胚があり、新しい植物を発芽させるために水と温かさを待っています。そして、次の生活環が始まるのです。

ウイスコンシンファストプランツは、早く育つアブラナ科の植物です。ウイスコンシンファストプランツは、キャベツやカブの仲間で、ウイスコンシンーマジソン大学で30年間も育種されてきました。

この小さくて素敵な20cmほどの高さの植物の生活環は、約40日です。一月を超えるぐらいで、生徒は植物を植え、世話をし、受粉させ、新しい種を収穫します。これらの種は、すぐに植えることができますし、10年間保存することもできます。教室でも簡単に育てることができます。ウイスコンシンファストプランツは、蛍光灯を24時間照射すること、給水すること、施肥すること以外は手間がかかりません。

ウイスコンシンファストプランツの栽培に関する詳しい情報は、「ウイスコンシンファストプランツの栽培」を見て下さい。

 

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