<< 目次へ 【アブラナと蝶】

モンシロチョウとは何か

モンシロチョウは、ヨーロッパから輸入されました。1860年に最初にケベックで発見され、南メキシコに広がっていきました。今では、3月から11月にかけてアメリカのあらゆるところで見ることができます。毎年何世代かを繰り返します。蛹で冬を越します。

分類
科:シロチョウ科
亜科:シロチョウ亜科?
属:シロチョウ属?
種:モンシロチョウ

モンシロチョウは、鱗翅目のシロチョウ科に属しています。

生息地:
普通種で、耕作地、都市、庭、道端、郊外、雑草地と様々な場所で見ることができます。
通常、アブラナ科の植物を食草とする。アブラナ、カラシ、ダイコンなど

幼虫の食草:
カラシ科(アブラナ科)の植物の葉
−キャベツ、ブロッコリー、カリフラワーなど

成虫
雌は、葉の裏に産卵します。雄は雌を探します。

成虫の餌:
アブラナやそれに関連する種の蜜
エゾギク、タンポポ、ミント、キンレンカ、アカツメクサ

生活環の概略

1週目(0-3日)
産卵されてから1-3日以内に卵は孵化します。若い幼虫は卵の頂上から穴を開けて出てきます。そして食べ物を探します。もし食べ物がなければ、隣の卵や孵化していない幼虫を食べるかもしれません。アブラナ科の植物は、幼虫が育ち脱皮する栄養源を供給します。

蝶と蛾の違い

蝶と蛾は、進化的に近い昆虫です。鱗翅目に属していて多くの共通の特徴があります。鱗粉に覆われた翅も特徴の一つです。鱗(lepido)翅
(ptera)目という用語がそれを表しています。

多くの蝶は、大変色鮮やかで主に昼に活動します。一方、蛾はくすんだ色をしていて、夜に活動します。しかし、色が鮮やかではない蝶もいますし、色が鮮
やかで昼に活動する蛾もいます。蝶と蛾を見分けるいい方法は、触角です。蝶の触角はゴルフクラブに似ているような形をしています。蛾の多くは、簡単な
繊維のような触角です。触角の先の方は細くなっていたり、とても複雑な構造になっていたりします。羽根のような触角もあります。

蝶が食べたり、産卵したり、羽を休める植物は、かなり決まっています。蝶と植物は、お互い依存しています。植物にとって、蝶は花粉の受粉を助けてくれ
ます。

蝶にとって、植物は、食べ物であるだけでなく、生活環を守ってくれる役目もしています。多くの幼虫は、食草が決まっており、間違った植物を食べるよ
り、飢える方を選びます。成虫の雌は、産卵する植物を注意深く選びます。それは、幼虫が食べ物に育つ場所だからです。

2週目(3-13日)
幼虫は、5つのステージを経ます。令と呼ばれます。令は5令まであります。それぞれの令の終わりに幼虫の外骨格は大きく成長し、脱皮する必要があります。幼虫は乾いた場所を探し、自分達を守るためにすばらしい絹のカーペットを織ります。(絹は絹糸腺から吐きます。絹糸腺は、頭の近くにあります。あごの下です。)外骨格(皮)が割れたとき、幼虫は這い出し、脱皮した外骨格(皮)が硬くなる前に、すぐに脱け出します。幼虫は、最初の週に2回から3回脱皮します。幼虫が成長し脱皮したとき、幼虫はもの凄い食欲を示します。植物の葉、茎、芽を食べつくします。

3週目(13-18日)
幼虫が最終の5令にまで成長したとき、幼虫は、蛹をつくるのに適した場所(悪天候から守られたところ)を探します。一度場所を決めたら、5令幼虫は、自分をその場所にとどめるために絹のカーペットを織ります。はじめ、体の後方に細かい構造の糸を巻き付けます。それから体の真ん中をより合わせた糸を巻き付けます。

4週目(18-26日)
蛹の外の様子を見ると、次の8日間、何も変わっていないようです。しかし、全く違っています。蛹の中は大きな変化が起こっています。それは、幼虫から成虫へ変態の過程です。

5−9週目(26-55日)
蛹から這い出た後(1分以内のときもあります)、蝶は、新しい羽を広げます。それはだんだん固くなります。そして、蝶は食べ物を探し始めます。蝶が探すのは、花の蜜です。甘い蜜を見つけたとき、蝶は吻をのばし、さまざまなアブラナ科の花の蜜を吸います。

羽化後、2,3日で交尾をします。蝶のカップルは、尾と尾をつなぎ、長い間、雄の精子を雌に送ります。数時間後、雌の蝶は、小さい卵をアブラナ科の葉 の裏に産卵し、また新しい生活環が始まります。

 

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