2-10日目 − 幼虫が孵化し、摂食し、成長し、脱皮しさらに成長する。

とても小さい幼虫はパラフィン紙から這いだし、すぐにアブラナの苗の上で摂食を始めます。幼虫は食べ物を探し、植物の上に這い上がります。

モンシロチョウは、蛹になる前に5回脱皮します。5段階の幼虫は、L1-L5と表記されます。それぞれの幼虫の詳しい説明は35ページと36ページを ご覧下さい。

・1令幼虫、卵の頂点近くの小さい穴を通って、卵の殻を食べながら出てきます。
・1令幼虫は、卵の殻を食べるかもしれません。
・1令幼虫は、まだ孵化していない隣の卵や幼虫を食べるかもしれません。
・1令幼虫の頭は、体の長さや幅に比べると相対的に大きいものです。

脱皮
・脱皮するとき、幼虫は乾いた場所を探し、そこにつかまるためにすばらしい絹のカーペットを織ります。数時間そこに横たわり、その後、外骨格にひびが入り、抜け出してきます。一度古い外骨格を脱ぐと、新しい外骨格が硬くなる前に伸ばします。(これは、虫眼鏡で観察することができます。)

摂食
・幼虫は、アブラナを貪欲に食べ続けます。

糸の生産
・幼虫は、頭部の顎の下にある腺ですばらしい糸を生産します。(これは高分子のタンパク質です。)
・幼虫は、しばしば自分の脚を植物につなぎとめるために糸を生産します。幼虫が頭を振っているのに注目して下さい。頭を使って8の字を描きながら、糸を生産し続けています。

排便
・幼虫の排泄物は、糞と呼ばれます。
・顕微鏡で見ると、それは、かなり水分を含んでいます。乾くと黒い粒のようです。
・糞は乾くと様々な実験に使うことができます。例えば、ファストプランツの土壌改良材や、水に溶かして顕微鏡で成分を観察することができます。


モンシロチョウは どんなものか

 

最初の活動は、生徒達に、1令から3令幼虫に対する興味を喚起し、観察を促します。

幼虫の発達

卵から孵化し卵の殻を食べる1令幼虫を観察しましょう。次の週に、幼虫は、2,3回脱皮します。このときも観察できます。

・頭の幅は、幼虫の令を示しています。

幼虫もしくは、いもむし

幼虫という用語は、全ての完全変態の昆虫の成長段階に関連しています。イモムシは、蛾や蝶の幼虫を指しています。どちらの用語も使っていいのですが、多くの科学者は幼虫を使っています。

あなたが必要とするアブラナ小屋を準備しましょう。作り方は、付録の2を見て下さい。9-12頭の幼虫に対して一つのアブラナの小屋が必要でしょう。
たぶん、3-4のアブラナ小屋は、25人の生徒にとってちょうどよい数だと思います。アブラナ小屋の代わりに、キャベツ喫茶を使ってもよいでしょう。
一つのキャベツ喫茶は、60頭の幼虫を飼育するのに適しています。

・アブラナ小屋やキャベツ喫茶は、飼育10日目までに用意する必要があります。
・もしアブラナ小屋を使うのなら、ペーパータオルを切る必要があります。詳しくは、作り方を見て下さい。

成長した幼虫をアブラナ小屋かキャベツ喫茶に移す1日か2日前、幼虫を養う食べ物を見つける必要があります。スーパーマーケットを訪れ、芽キャベツか ブロッコリーを買いましょう。

・芽キャベツは、アブラナ小屋に適しています。芽キャベツは、幼虫が蛹になるまで取り替える必要がありません。

・他の適している植物は、ブロッコリーの茎、キャベツ、カリフラワーです。注意:これらの植物は、残留農薬があるかもしれません。もし残留農薬があれば、幼虫にとっては致命的です。キャベツやブロッコリーを使うなら、外側の葉を取り去って下さい。


あなたの幼虫は何令?

 

あなたは、幼虫の令、2令なのか3令なのかを決めることができます。幼虫の長さと頭の大きさを測ってだいたいの見積もりをすることができます。(1令
から3令は、とても小さくて柔らかいので、手で触らないようにしましょう。)幼虫の平均の頭の大きさは、22ページを見て下さい。

サラダバー

モンシロチョウは、どんな物を食べたらいいかどのように知るでしょうか。

活動
アブラナ科の植物(キャベツ、カラシナ)の間に幼虫を置いて観察する。もしくは、アブラナ科と他の植物を使う。

班ごとの準備物
・シャーレ1つ。プラスチックの入れ物。
・ペーパータオル
・生きている4令か5令の幼虫1頭か2頭
・新鮮な葉を置く。(例えば、セロリ、ニンジン、レタス、ホウレンソウ、ハクサイなど)別法:庭の木や野草の葉。(アブラナ科の植物は、こちらを見て下さい。)

しめらせたタオルの上に葉を置く。

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